愛は不潔
きみの贅肉のように
使い古した時間の中で存在する
愛は不潔だ
この世界はラブホテルではないのだから
汚い愛を拡散するな
その湿った感情は
あまり美しいものではない
伝わる想いと
ある人のことをふと懐かしんでいたら
夜に連絡がきたりする
3年ぶりに思い出して
3年ぶりのその日に連絡がくる
こういうのって絶対に
想いが届いているのだと思う
その逆も然り
ふとある人に2年ぶりに連絡をしたら
その人が今日私の夢を見たと言う
想いが届いたこれといった感覚はないけれど
何故だか私はそういう行動をとった
この世界にはまだまだ知らないことが
たくさんあって
目に見えるものはどんどん進んでいくけれど
目に見えないものは人類が誕生した時から
何も解明が進んでいないまま
もしも遠い未来で
想いが誰かに伝わるものだと解明されたら
テレパシー的なものが本当に存在するし
誰でも実は使えますよって人類が知ったら
私はきっと想いを届けまくる
メールとか電話みたいに
言葉を届けるのではなくて
想いを届けたいんだ
今、きみのことを
思い出してますっていう瞬間を。
誰かの話
自分の体験が全てだと思う
人から聞いた話を語る人は
実際に体験した人の話には勝てない
友達が言ってたんだけど
友達が友達が友達が
それはきみの体験ではない
私の話なのに
友達の体験談で埋め尽くすのやめてよ
きみの言葉は黒色
カラスみたいに無意味に鳴いている
早くどこかの空気になれ
寄り添えない言葉
私が発する言葉はいつも寄り添えない
私が発する言葉はいつも宙を浮いている
他人事だらけの言葉たち
数が多くて薄くて
自分を守るためだけの言葉
励ましや批判のない冷たい言葉
あの子みたいに私は
みんなが楽しいと思えるような話ができない
ただ誰かの話の感想をいうだけの上っ面の言葉
間違い
反省しては間違えて
反省してもまちがえて
色々な感情や
色々な行動や
色々な言動を間違う
発言やアピールやしぐさや
たくさんたくさんまちがえて
後から
こうしておけば良かったと気づいて後悔して
でも私はこれからもこうやって
間違いを重ねていって
わたしというものがどんどん作られる
間違わないだらけの人生を歩みたい
智を得る
智を得ることは
優しくなること
優しくなることは
賢くなること