青の中
日が沈んで
辺りは真っ青な夕方
どこを見ても青青青
心地よい風が吹いて
私は青の中に溶け込んで
このまま消えてもいいと思う
青の一部になりたいと
死
人間は死にたくない
死ぬのが怖い
少しでも生きたいと医療を駆使して
なんとか長く生きようとする
それはやはり死ぬのが怖いから
でも食卓にいる
小さな小さな虫を指で潰す
指をあげると虫は死んでいる
私達は死ぬのが怖いのに
一瞬で虫に死を与えてしまう
本を読む
ただただ何も考えずに
ひたすら本を読みたい
本を読むとは考えるということなのか?
何も考えずに
本に書いてあることをただ理解する
考えずに読みたい
中国人
ドラッグストアのレジが中国人だった
レジをしながらキャンペーン内容とか
色々言ってたけど
全く日本語が聞き取れなかった
でもどの日本人のレジよりも
彼は笑顔で対応してくれた
日本語が聞き取れなくても
丁寧な日本語が話せなくても
笑顔の接客は大事だと思った
観光客の外国人は周りが見えていないから
苦手だけど
異国で住んで頑張ろうとしている外国人は
是非とも応援したい
職がないと嘆く日本人がたくさんいるのに
日本で働いている外国人はたくさんいる
彼らは幸せそうだ
日本にいることが幸せそうだ
そう見える
被災とか
被災した人とかに
地方からラーメンやら飲料やらを
大量に送ってくれる人がいるらしい
それは最良の善人であるようにも思えるし
たぶん人間はみんなそういう人や
助け合える人にならなければいけないのかも
しれないけれど
毎日弁当を作って
390円の食堂ランチをケチって
日々を暮らす私にとって
被災者のためと言えど何百個、何百本と
カップラーメンや飲料を送る余裕はない
毎日暮らしていくお金が必要だから
現地へ行って助けに行く時間さえない
私は善人にはなれないのだろうか
善人さを見せつけられると
きついときがあるような
犬が来た
今夜
私の家に犬が来た
前の犬が死んだ時に
こんな想いをするなら絶対飼いたくない
と思ったけれど
実際に新しく犬が来たら
いつかまたそういう想いをする日が来る事実が
すっかり消えたみたいな気持ちになって
ただただ嬉しくて愛らしい
でもまだ私たちの心の距離は遠い
彼もまだ自分の居場所を模索しているのか
他人の家にお邪魔している雰囲気で
よそよそしい
私の家族
ちゃんと家族
嫌いな奴
嫌いな奴がいる
到底好きにはなれない
好きになろうとするから
嫌いになるのかもしれない
なんて甘い考え
嫌いな奴を呪ってみた
そしたらなんだかすっきりした
嫌いな奴を好きになる努力をするよりも
嫌いな奴を呪ってすっきりする方が
手っ取り早いしそれでいい