なりきる親
はいはいはい
みたいな
呆れることが愛みたいな
そういう自分のための愛を
小さき物に投影する
子供みたいな大人が嫌い
大人になりきれてないその人は
そうやって自分を大人に見せようとする
なんて
なんて未熟者
なんて
なんて卑怯者
これみよがしの呆れる態度
テレビごめんね
好きな俳優さんが出てて
テレビを見る
気になる話題が始まる前に
CMになる
待てないから
自分の部屋に戻って本を読む
無料の代償は放棄
わがままでごめんね
安物の詩
最近流行りの詩や言葉
「死」という言葉が
簡単にたくさん使われている詩たち
死という言葉を使えば
どんな詩も今風にそれらしくなって
それらしいことを言っている風になって
金額にして18円ってところじゃない?
本当の死を目前にしたことのない人の
それっぽく死を語る言葉って。
本当の世界
世界はもっと成熟していると思ってた
世界はもっと広いと思っていた
そんな世界=社会
お金さえ払えば行ける大学
本を読んで傾向をつかめばとれる資格
そんなもので世界は簡単に人を
信じているものだとは思わなかった
中学生の私
夢とか信念とか
持たない方が上手く生きていけるように
なっているみたいだ
今日の気分
お風呂上がり
扇風機をまわして
いつもの本は今日は畳んで
音を聞く
目を閉じて水平線を見ながら
音の中に溶け込んでいく
子供の頃のおもいで
花火とかテレビゲームで遊んだり
駄菓子屋とか公園とか
そういったものを懐かしむ心は
みんなに共通した子供の頃のおもいでと
思ってしまいそうだけど
大人になってそういうのを思い出して
懐かしいなんて思ったりもするけれど
そんな思い出なんて最初からない人だって
きっといるんだ
当たり前のおもいでがある人たちは
それだけで幸せ者なのだから