なのにブログ

詩、エッセー、すきなもの思ったことを書く

誰かの話

自分の体験が全てだと思う

 

人から聞いた話を語る人は

実際に体験した人の話には勝てない

 

友達が言ってたんだけど

友達が友達が友達が

 

それはきみの体験ではない

 

私の話なのに

友達の体験談で埋め尽くすのやめてよ

 

きみの言葉は黒色

カラスみたいに無意味に鳴いている

 

早くどこかの空気になれ

寄り添えない言葉

私が発する言葉はいつも寄り添えない

私が発する言葉はいつも宙を浮いている

 

他人事だらけの言葉たち

 

数が多くて薄くて

自分を守るためだけの言葉

 

励ましや批判のない冷たい言葉

 

あの子みたいに私は

みんなが楽しいと思えるような話ができない

 

ただ誰かの話の感想をいうだけの上っ面の言葉

間違い

反省しては間違えて

反省してもまちがえて

 

色々な感情や

色々な行動や

色々な言動を間違う

 

発言やアピールやしぐさや

たくさんたくさんまちがえて

 

後から

こうしておけば良かったと気づいて後悔して

 

でも私はこれからもこうやって

間違いを重ねていって

わたしというものがどんどん作られる

 

間違わないだらけの人生を歩みたい

人間は死にたくない

死ぬのが怖い

少しでも生きたいと医療を駆使して

なんとか長く生きようとする

 

それはやはり死ぬのが怖いから

 

でも食卓にいる

小さな小さな虫を指で潰す

指をあげると虫は死んでいる

 

私達は死ぬのが怖いのに

一瞬で虫に死を与えてしまう