他人の不幸
私を猛スピードで脅かす車がいたら
事故れとは思わないけど
スピード違反で
警察に捕まればいいのにと思う
死んでほしいとかは
思わないけど
ちょっと不幸になれと思う
でもたぶん私がその不幸を望まなくても
きっとみんなどこかで
ちょっと不幸になっている
死ななくていい
ちょっと不幸になればいい
秘密の墓場
この秘密は墓場まで持っていく
なんだかそれは特別で
罪の深いような秘密に聞こえるけれど
墓場まで持っていく秘密って
実は結構多い
彼女がこれで幸せになれるなら
黙っておこう
これは特に彼に言う事ではないな
黙っておこう
黙っておくというのは秘密ということ
そういうファストフード的な秘密は
何の罪もなく意識の奥底へ置いておかれる
それを取り出すこともなく
気づいたらお墓の中
芸術の都パリ
芸術の都は
どのようにして作られるのか
パリの中のモンマルトル広場には
毎日油絵が売っている
全然高くない値段で芸術家たちが
其処此処で売っている
一枚の絵を買った
芸術家たちは年齢層も幅広い
彼らが芸術の都を作っている
夢を捨てない彼らが作った都
学校を卒業したら私たちはタイムオーバー
学校で勉強をしたことも忘れて
会社でせっせと事務作業
パリでは何歳になっても
夢を追い続けていい
芸術が好きなら
とことん芸術家でいればいい
そんな空気を感じた
パリにはどこにも
夢のポイ捨てはなかった
この日本という国は
夢がたくさん捨てられている
心臓の音
言葉にしたら楽になると思ったけど
そんなことはなかった
心臓の音を聞く
私は生きている
今日も明日も明後日も生きる
ずっと生きていたいと思う
あと100年ぐらい生きたいと思う
この社会は嫌いだけど
その中で生きている自分が好きだ
私の体
頑張れ
馬鹿舌
私は馬鹿舌で
味音痴とでもいうのかもしれないけれど
基本的に何でも美味しく食べられる
これまっず!っていう経験は一度しかない
他人が
「これお湯やん!」っていうラーメンも
とても美味しくいただいている
でも一度だけ不味いラーメンを食べた
無言になった
東京の観光地で食べたラーメン
不味い経験が初めてだったから
今でもその味を覚えている気がする
一緒に食べていた人も無言で
気まづい空気さえ流れた
8年前ぐらいに一度経験したきり
不味いものには当たっていないので
ラッキーとしておこう