机が来た日
それは小学校の入学式から
登校初日のことだった
学校から家に帰宅すると母が
「机が届いてるよ」と教えてくれた
私は一目散に2階に駆け上がり
自分の机に予想以上に感動した。
初めての私のプライベート空間
お気に入りの物たちを
机の抽斗に順番に収納していくと
益々それは私の宝物空間となった。
なんのために何をするために
小学生になったのかは分からないけれど
マイデスクがとても嬉しかったから
その夜は机の下で寝た。
狭くてリラックスはできないけれど
私だけのプライベート空間を満喫したかった。
そんな幸せな瞬間をふと思い出した
31歳になった夜中。