なのにブログ

詩、エッセー、すきなもの思ったことを書く

廃墟化

明々としていたドラッグストアの

看板が逆さ向け

 

若い気で賑わっていたパスタ屋さん

深夜まで営業していたハンバーグ屋さん

目印だった看板や

イタリア風の屋根や旗はなくなり

真っ暗で巨大な廃墟と化した建物

 

不景気なのか

ただ単に不人気だったのかは

知らないけれど

 

真っ暗で巨大な建物はどこか不気味で

中途半端に色々な思い出がよみがえってくる

 

いっそのこと無くしてほしいけど

そうするときっとそこの思い出も

その飲食店がそこにあったことも

ぜんぶ一瞬で忘れるんだろうなと思う

 

でもきっとそれが正しい

じゃないとそこは「廃墟と誰かの思い出」しかない町になってしまう