なのにブログ

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千住博 滝

それは京都大徳寺にある

襖絵

千住博の滝を見に行った

 

日本画はどこか地味で

面白みがなくて私は苦手だった

 

しかし今日

私が見た日本画からなる襖絵は

とてつもない感動を私に与えてくれた

 

最初は狩野永徳などが描いた襖絵を見た

彼らは当時まだ虎や豹を見たことがなく

写真やイメージを参考にして描いていたそう

 

約450年前に描かれたそれは

オスが虎で

メスの虎が豹柄だった

 

 

そして最後のクライマックスに

千住博の滝を見た

その迫力は目の前が真っ青になるくらいの

地球色に包まれた空間で

真っ直ぐ落ちる滝

周りに飛び散るしぶき

 

いつまでもその滝の流れは続くようで

特殊な画材のおかげで

千年後も今と同じ絵や色が維持できるそう

 

千年後も人々がまだ存在するなら

きっと彼らも今日の私と同じような

反応をするだろう

 

芸術や歴史

人間が辿ってきた過去というのは

こんなにも美しいのだろう

 

大半の人が

生きた証も残せずに死んでいくけど

 

でも私たちの住む今日だって

そんなに悪くないってこと少し気づいた