なのにブログ

詩、エッセー、すきなもの思ったことを書く

悲しみが足りない

人生で一番悲しかった時

あんなに嫌いだった奴

あんなに話さなかった奴

目も合わさなかった奴にでも

すがりたいと思った

 

この社会はある程度の病気は簡単に

治療できる社会で

長生きもできる国に住んでいて

自分を見失うほどの悲しい経験をする機会が

あまりにも少ないんだと思う

 

人はできるだけ悲しい経験を避けようとする

だから技術や医療は進歩する

でもそれは同時に人をも機械化させるのかもしれない

 

悲しみを知らない人間

 

戦争をしている国はきっと家族を大事に想い

守り合っていきている

 

今の私たちには戦争はなく平和だけど

家族の中での人殺し

友達を殺したり、ペットを殺したりする

 

私たちにはきっと悲しみが足りないんだ